2015-01-27

1/26 の音楽

ウィルス性胃腸炎にかかってしまいました。会社内に感染者を増やさないために、今日から 7 日間、在宅勤務です。会社の皆と会えないのは寂しいですが、自宅で音楽を聴きながらプログラミングできる機会がはからずも転がり込んできました。続くかどうか分かりませんが、その日に聴いた音楽を紹介してみます。

本日は 3 アルバム。

バッハのパルティータ by ギーゼキング

私が持っているのはドイツ・グラモフォン盤なのですが廃盤のようなので代替アルバムを掲載します。

ギーゼキングの弾くバッハ。彼のバッハは速い。初めて聴いた人は面喰らうことでしょう。受け付けない人もいるでしょう。

ギーゼキングの演奏を私はこう解釈しています。それはチェンバロという「音を伸ばせない」時代に作られた曲を、その歴史的背景を踏まえてピアノで最大限の良さを出すよう演奏している。だから、音は伸ばさない。グールドのように音を切ったりもしない (グールドはグールドで異端にして天才だと思います)。それでいてリヒテルよりもロマン的。

一度、この快速なピアノ演奏に秘められたロマンシズムに触れると、折りを見て何度も聴き返したくなります。ギーゼキングの弾く小型スタンウェイの響きにはそんな魔力があります。

バッハのヴァイオリン協奏曲集 by メニューイン他

「Masters of the Strings」 という 10 枚組ボックス (1,683 円!)。収録曲は J. S. バッハ作曲の次の 4 つ。

  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1041  メニューイン(vn)、エネスコ(指揮)パリ交響楽団  1936年録音
  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1042  フーベルマン(vn)、ドブロヴェン(指揮)ウィーン・フィル  1934年録音
  • バッハ: 2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043  フーベルマン(vn)、エネスコ(vn)、モントゥー(指揮)パリ交響楽団  1932年録音
  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1052  シゲティ(vn)、シュティードリー(指揮)新楽友協会管弦楽団  1940年録音

お目当てはメニューインの弾くヴァイオリン協奏曲 BWV.1041。これが渋い演奏なんです。1936 年の古い録音なんですが、実に音楽の富かなこと! BWV.1041 と言えば悲哀系のメロディーで有名ですが、メニューインは感情に溺れすぎず、それでいて胸に訴えかけてくる演奏をします。ヴァイオリニストが本業のはずのエネスコの指揮も息がバッチリ。

BWV.1041 を落ちついて聴きたい時、私はこの一枚をいつも取り出しています。

テン・ホルトのカント・オスティナート by Jeroen van Veen 他

シメオン・テン・ホルト (1923-2012)。最近のクラシック音楽作曲家の代表作「カント・オスティナート」です。いわゆる現代音楽という分野に入るんでしょうか。オリジナルの楽譜があって、繰り返し回数、演奏者の数まで自由に決めて良いとされています。

カント・オスティナートはミニマル音楽というジャンルの一曲。小さなフレーズを何度も何度も繰り返し、繰り返しの中で少しずつ変化を加えて「音楽」を形成します。実家でこの曲を流すと、面白くない、とバッサリ切られて肩身の狭い思いをしています。

個人的には 4 人編成の 2 時間くらいの演奏が好きなのですが、今回は時間があったので「The Longest Version」と銘打たれているこの CD を聴きました。演奏者はピアニスト 4 人、オルガニスト 1 人の計 5 人。CD 枚数 4 枚。総演奏時間 250 分弱!! 2014 年 5 月の録音です。

バッハのフーガのような構成美を求めちゃあいけません。音楽がほんとうにゆっくりゆっくり変化してい様を天体観測するような趣で楽しむ。そんな作品です。

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